津田貴司さんのソロユニット hofri 「木漏れ日の消息」


stilllifeの津田さんのソロユニットhofriの最新作「木漏れ日の消息」を入荷しました。

 

素晴らしいです。同封された詩と音楽が完全に一つの世界を作り上げています。浜辺を歩く作家自身の足の裏の感覚、遠くに見える岬やそのくぼみ、ある測候所に向かう道すがらの木漏れ日が、そのまま体験出来るようなサウンドスケープが広がります。

「木漏れ日」や、それと一緒に降り注ぐ宇宙からの目に見えない電波などを音で形にするとしたら正にこうなるのではないだろうかと思いました。環境音の使用は絶妙に抑制されていて、最大限の効果で「行ったことはないけど誰もが知っている風景」にいざないます。

 

装丁はdrop aroundさんで、まるで箱入りの小説のようで、かなり素敵です。以前紙箱などを探して偶然たどり着いていたdrop aroundさんとこんなところでまた出会うとは。

 

静かに、確かな名盤です。

 

http://hoflisound.exblog.jp/