
表参道画廊さんへ行ってきました。坂田さんは来年2月、Art & Spaceここからで展示して頂く写真作家さんですが、今回の展示のメインは映像作品でした。
日常から切り取ってきた何の変哲もないように見える風景。雲、水の流れ、花、石。一見すると写真のように動きのない映像も。
しかし確実に微細に動きがあり、小さな小さな雨の波紋や一瞬空を駆け抜ける鳥がフィルムのノイズのように見えたりしてハッとします。沢山の葉っぱにぶら下がり落ちそうで落ちない水滴を見ていると、立体のインスタレーションを眺めているような錯覚に陥ったりしました。水面を撮影した部分では、揺らめく水面の反射、渦のパターンがランダムでありながらある規則性を持っているようにも見え、映像に何の手も加えずに日常から切り取って提示するだけでここまで作品性を高めることが出来るのかと、静かに脱帽しました。
表参道画廊さんで、26日の土曜までの展示です。